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『マッド・ギア』(1989年・カプコン)攻略・プレイヤー全3車種詳細解説

[Mad Gear] ([LED Storm] - Lazer Enhanced Destruction - Japan Arcade Version) Tips

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自車の詳細な解説・大まかな3車種比較
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見るからに一癖ある「フォーミュラーA-1」と
「コンボイ」の性能差が、見た目通り顕著。

主人公機とも言える「ポルシェ959」は、
両極端な他2車種の中間の性能となっている。

「ポルシェ959」は車種選択画面だと
「ホルシェ959」と表記されているのだが、
他に「ホルシェ959」と表記されている場面が無い為、
以降は「ポルシェ959」で表記を統一する。
(「ホルシェ」というのは単純な誤字だと思われる)

なお、「燃料が切れるまでの時間」は
難度毎に1周目用・2周目用のものが個別に存在するが
下記表では工場出荷設定(デフォルト設定)である「難度ノーマル」のものを記載。

本攻略記事は基本的に工場出荷設定でのプレイを前提としている為、
「工場出荷設定」以外における「燃料が切れるまでの時間」及び、
他難度での攻略補足については後述。

燃料の効率は「最高速度と制限時間の乗算」で試算した数値となっている。

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スピード型「フォーミュラーA-1」(F-1)
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●選択画面での解説

最高速395km/h
せかいさいそくのマシン。
かそくせいのうとねんぴが
あまりよくない。

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●1周目燃費

「33.51秒/全28マス」=「約1.19秒/1マス」=「約71フレーム/1マス」
1周目1面開始時に放置して、
何秒でゲームオーバーになるかを計測した結果が「33.51秒」

効率【13236.45(=395*33.51)】
(難度ノーマル・工場出荷設定時)

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●2周目燃費

「31.48秒/全28マス」=「約1.12秒/1マス」=「約67フレーム/1マス」
2周目1面開始時に放置して、
何秒でゲームオーバーになるかを計測した結果が「31.48秒」

1周目の約1.07倍の早さで減るので、
「制限時間が1周目の約93％になっている」のと同じ

効率【12434.60(=395*31.48)】
(難度ノーマル・工場出荷設定時)

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●繊細だが走りのポテンシャルは最高

車種選択時には「F-1」とだけ表記される車種。
デモ画面の「フォーミュラーA-1」と、車種選択時の「F-1」と、
どちらが正式名称かは不明。

説明文章通り、加速性能も燃費も確かに最も低いのだが、
「同一距離を最高速度を維持して走行した際の燃費」と
「最高速度でジャンプした場合の飛距離」は最大であり、
最速を求めた場合の効率面は最高である。

最高速度を維持していると、
当然ながら凄まじい勢いで画面がスクロールしていく為、
全ステージの「エナジー」アイテムの配置をきちんと覚えていないと
取り逃す可能性大。

少々扱いづらいが、前述の通り全速力におけるポテンシャルは最高。
不慣れなプレイヤーにはキツめだが、
ぜひとも扱えるようになりたい車種と言える。

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●敵車は避けて通るべき

フォーミュラーの繊細さは、
荒唐無稽なデザインの本作ではそのまま弱点となっている。

まともに敵車と接触しようものなら、
スピンに大幅減速とロクな事が起きない。
また、オフロードによる悪影響も3車種で最も大きいので
雑なプレイは行えない。

スコア稼ぎはもとより、クリア重視のプレイだとしても
敵車をジャンプで踏んで倒すのが少し難しい。

後半散見されるシチュエーションだが、
細い道で敵車やバイクに道をふさがれた場合、
変にジャンプして避けようとしたり、
敵を体当たりで排除したりするのはあまり得策ではない。

時には思い切って減速する、という判断が他2車種よりも大切になる。

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バランス型「ポルシェ959」
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●選択画面での解説

最高速316km/h
すべてにおいてバランスの
とれた、スポーツタイプの
モンスターマシン。

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●1周目燃費

「36.55秒/全28マス」=「約1.30秒/1マス」=「約78フレーム/1マス」

1周目1面開始時に放置して、
何秒でゲームオーバーになるかを計測した結果が「36.55秒」

効率【11549.80(=316*36.55)】
(難度ノーマル・工場出荷設定時)

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●2周目燃費

「34.02秒/全28マス」=「約1.21秒/1マス」=「約72フレーム/1マス」

2周目1面開始時に放置して、
何秒でゲームオーバーになるかを計測した結果が「34.02秒」
1周目の約1.07倍の早さで減るので、
「制限時間が1周目の約93％になっている」のと同じ

効率【10750.32(=316*34.02)】
(難度ノーマル・工場出荷設定時)

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●主人公機の風格ここにあり

車体フロントからはみ出した、
巨大なスーパーチャージャーの一部が
いかにも「モンスターマシン」の評に相応しい
雰囲気を発しているデザインの車。

両極端な性能を持つ前述の「フォーミュラー」、
後述の「コンボイ」の中間ではあるが
全体的に高水準の性能を持っているので誰が使っても安定する。

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●万能性能の持ち主

突出した得意分野は無いものの、
「速さ」と「敵車撃破」の二兎を追える。

というよりも、どうも本作のゲームバランス調整やコースの設計は
「ポルシェでのプレイを基準に調整している」節がある。

それだけに「困ったらポルシェを使おう」と言いたくなる所だが、
クリアが目標であれば
敢えて「2周目にポルシェを温存する」戦略も有効な手段だ。

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パワー型「コンボイ」
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●選択画面での解説

最高速237km/h
さいきょうのたいきゅうりょく
をもつマシン。最高速こそ
上の2台におとるが、かそく
せいのうとねんぴはよい。

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●1周目燃費

「39.60秒/全28マス」=「約1.41秒/1マス」=「約84フレーム/1マス」

1周目1面開始時に放置して、
何秒でゲームオーバーになるかを計測した結果が「39.60秒」

効率【9385.20(=237*39.60)】
(難度ノーマル・工場出荷設定時)

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●2周目燃費

「37.06秒/全28マス」=「約1.32秒/1マス」=「約79フレーム/1マス」

2周目1面開始時に放置して、
何秒でゲームオーバーになるかを計測した結果が「37.06秒」

1周目の約1.07倍の早さで減るので、
「制限時間が1周目の約93％になっている」のと同じ

効率【8783.22(=237*37.06)】
(難度ノーマル・工場出荷設定時)

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●クラッシュに強くロケハン向き

コンボイは「スピード控えめでパワー重視の性能」である為当然なのだが、
「最高速度を維持して走行しても画面のスクロールスピードが遅い」都合上
各ステージのコース、アイテム配置、敵車や障害物の配置を覚えやすい。

エナジーアイテムを取り逃す心配はあまりしなくて良いのが気軽だ。

「パワー型」というゲーム中での説明から
一見取っ付き辛そうな印象を受けるものの、
実際はゲームスピードが全体的にゆっくりしたプレイングが出来る上に
敵車との接触全般で圧倒的な強さを持ち一方的な破壊も可能。
クラッシュしづらいだけではなく、クラッシュからの復帰も容易。

さらに、アイテム取り逃しにも敵車にもオフロードにも悩まされないので、
クラッシュボーナス稼ぎを度外視すれば「パワー型」という説明に反し
3車種で最も走りに集中する事が出来るだろう。

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●やり込むと最弱機体に転落しそう

「タイムボーナス」よりも
「クラッシュボーナス」の比重が大きいという
スコアを稼ぐ際の観点もそうなのだが、
とにかく全体的にやり込むと辛くなってくる。

具体的には「最高速度を維持して走行した場合の距離あたりの燃料効率が最低」という
制限時間がそれなりにシビアな本作としては
なかなか重大な弱点を抱えている。

ほぼ、直進するだけの
超単純な構成となっているはずの1周目8面の燃料事情が
「最速で最初のエナジー設置場所に辿り着いても燃料が残りわずか」と言えば
一定距離あたりの燃料消費効率が悪く、
コンボイの燃料事情が場面によりシビアである事が伝わるだろう。

なお、この話は「工場出荷設定である難度ノーマルの1周目」の話である。

総評すると、コンボイは
「1周目のクラッシュボーナス稼ぎ特化」
もしくは「初心者向け」の車種。
不慣れな内はコンボイが楽、やり込みだしたらコンボイが最難関。
そういう極端な車である。

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●2周目はコンボイが最も辛い

要点を先に書くと
「コンボイでの2周目2面クリアが困難を極める」点に注意が必要。
2周目2面に限らず、2周目はどの面を取っても間違いなくコンボイが最も難しい。

2周目では3車種とも、基本的には燃費が1周目よりも「割合で」悪くなる。
この高難度化自体は2周目という事で妥当なのだが、
「割合で」燃費が下がる都合上「燃料の減り方が3車種で最も遅い」事が
ウリのひとつであるコンボイが最も割を食う。

最高速が最遅、最高速維持中の燃費が最悪、
それでいて2周目では燃料が全車種共通割合で天引き。

単純な掛け算の問題だが、これでは
「2周目でコンボイが突出して辛くなる」のは当たり前なのだが…。

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●超難度の2周目2面・2周目8面・2周目9面

前述の通りだが、2周目2面はコンボイだと間違いなく最難関の一角。

少しでも速度を落としたり敵に接触したりすると、もう燃料切れ必至。
もちろん通り道のエナジーを取り損ねたり、
クラッシュしたりする事などもってのほか！

2周目2面は最速を維持してなお
「燃料切れ寸前でゴールに飛び込む」ような有様なので
ひとつミスした瞬間ゲームオーバーはほぼ確定となってしまうのだ。

また、2周目8面は難度自体は高くはないが
スリルは2周目2面を超える。
1周目8面は
「最速で最初のエナジーに辿り着いても燃料が2マス程度しか残らない」ので、
それが2周目で更に燃費が悪くなれば、
もう具体的に書かずともお察し…というレベルだろう。
こちらもまた、
「最速で最初のエナジーを取得する瞬間は燃料切れ強制減速中」
となるのは必至。

2周目9面は
2周目2面とは異なり「コースが広大」という訳ではなく、
「取りづらい位置にエナジーがある」といった難しさも無いので、
パターン化自体は意外と行いやすい。

しかし、「クラッシュやエナジー取り逃しはもちろん
減速すらほとんど許されない」シビアさに加え
幅の狭い飛び石足場の上で、
攻撃ヘリが障害物を大量に落としてくる最悪の場面も後半に存在する。

どうしてもコンボイで2周目をクリアしたい、
というこだわりが無い限りは使用を避ける事を強く推奨。

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工場出荷設定(デフォルト設定)以外における性能と攻略の違い
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●「難度設定の違い」は「制限時間の違い」のみ

掲題の通りなのだが、難度設定の違いは「燃費の違い」以外には無い模様。
コースも、敵の配置や挙動も、アイテムの設置位置も、同じ。

しかし、前述の
「ノーマル1周目」「ノーマル2周目」の違いを見て頂ければ分かるように
一見僅かな「燃費の違い」、ひいては
「制限時間の違い」や「操作の猶予の違い」は
非常にスピーディで時間が重要な本作において甚大な差となって現れる。

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●全難度全車種2周分の制限時間一覧

掲題の通り、全難度・全車種・2周分の制限時間と、
「最高速と制限時間の乗算」で試算した効率の一覧。

制限時間の残量を割合で表す「燃料」は、
いずれの場合においても全28マスとなっている。

表中の「1フレーム」は「1/60秒」の事である点に留意。
(ビデオゲームは基本的に
モニター表示更新周期「1/60秒」が基準となっているが)

本攻略記事冒頭で説明した通り、制限時間の計測方法は
「1面開始時に燃料切れでゲームオーバーになるまで放置する」という方法であり、
ゲームオーバー時にタイマーが指していた時間を
「全28マス消費時間」として掲載。
(ゲームオーバーになるまで下を入力し続けても計測結果は同じ)

厳密には
「燃料が尽きて完全停止するまでに減速処理が数フレーム挟まっている」ようで、
寸分の狂いも無い記録…という訳ではないが
誤差はあっても本当に数フレーム程度だろう。

また、いずれの難度においても
「最高速度を維持して一定距離を走行した場合に消費する燃料の量」は
「コンボイ＞ポルシェ＞フォーミュラー」の順であり、
燃費の良さは「フォーミュラー＞ポルシェ＞コンボイ」の順である。

この基本的な性能上の立ち位置はノーマル1周目2周目と変わらない。

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●制限時間一覧の要点

各難度、各車種の制限時間の要点をまとめる。

・コンボイのみ「ノーマル2周目」で燃費悪化が打ち止めとなる

・難度が高くなればなるほど燃費が悪化し制限時間が短くなる

・最高難度であるベリーハード以外は
「2周目の燃費」は「次の難度の1周目」と同じ

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●高難度設定で戦い抜くには

▼コンボイだけ何かがおかしい

上記は、本記事中で記載した
「工場出荷設定での攻略」でも散々書いた
「コンボイ2周目が突出して難しい」という理由が
これで解明出来たとも言える。

ノーマル2周目およびハード1周目は
「ノーマル1周目の約1.07倍の早さで燃料が減る」、
ないし
「制限時間がノーマル1周目の約93％しか制限時間が無い」
という点は既に記載した通りだ。

また、
「ノーマル2周目時点でコンボイの燃費はベリーハード2周目と同等」
という、おそらく開発スタッフ側による
意図的な難度釣り上げがあった事も分かって頂けただろう。
この点については意図が全く読めないのだが…。

極めてシビアな「ノーマル2周目をコンボイでクリア出来る」程
パターンが出来ているのであれば
高難度設定でも2周クリア出来る希望が見えてくるので、
挑戦してみたければノーマル2周目をコンボイでプレイして
感覚を掴んでおく事を強く推奨する。

▼工場出荷設定以外の攻略のコツ

工場出荷設定(デフォルト設定)である「ノーマル」よりも
簡単な難度である「イージー」については、
当然ながら単純に「ノーマル」がクリア出来るのであれば、
それで全て解決する問題なのだが
「ノーマル」を超える難度である
「ハード」及び「ベリーハード」については
コンボイ以外そうはいかない。

最終的にはフォーミュラーやポルシェも、
「ノーマル2周目以上のコンボイ」と同様に
「常に全速力を維持しエナジーを1個も取り逃さない完璧なプレイ」
が要求されるようになってくる。

難度が上がれば上がる程
「相対的にコンボイが最強車種に返り咲いていく」ので、
高難度においては「全難度全車種2周目クリア」が目標でもない限り
「相対的最強車種のコンボイを2周目に温存しておくのが最適解」となる。

完全制覇をしたいプレイヤーや、
諸事情で高難度環境でしか遊べないプレイヤーは覚えておこう。

▼ベリーハードのフォーミュラーとポルシェはもっと難しい

ただ、ノーマル2周目のコンボイは
他の2車種と比べて急激にシビアになってしまっていたとはいえ
・平らなオフロードを走っても一切スピードが落ちない
・大抵の場合は敵車との衝突時にコンボイの方が一方的に勝つ
・最高速を出しても画面スクロールスピードがそこまで速くない
という数々の大きな長所があり
「アバウトな運用が部分的に許されていた」
という点を忘れてはいけない。

ベリーハードのフォーミュラーやポルシェともなると、
それすら無くなってしまう。
ノーマル2周目以上のコンボイよりも難しいと断言して良いだろう。

挑戦可能な環境にあるプレイヤーは、挑戦してみてもいいかも…？

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●アップ：2014年06月23日(月)
●最終更新：2023年11月18日(土)